16世紀のフランスの予言者、ミシェル・ノストラダムス。
4行の詩から構成された予言集を執筆、現代でもさまざまに解釈されています。
そのノストラダムスが、新型コロナウイルスを予言したと思われる四行詩を3つ発見。
そのうち1つの日本語訳には「コロナ」の記述も…。
その内容をご紹介します。
スポンサーリンク
■16世紀の予言者、ミシェル・ノストラダムス
※前置きいいからさっさと予言の解釈教えて!」という人は↓をクリック!
【3ページ】新型コロナウイルスを予言したと思われるノストラダムスの3篇の四行詩
ノストラダムス…。
16世紀にフランスに実
在した歴史上の人物です。
本業は医師。
ペストの大流行時に奮闘したお医者さんの1人でした。
晩年に『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』を執筆し刊行。
それを機にノストラダムスは予言者として広く知られることとなりました。
日本でも20世紀の後半には「1999年の恐怖の大王」の詩を「世界滅亡の予言」と流布されたことがあります。
当時の子供から若者まで、この四行詩を本気で信じてしまった人が続出。
1つの社会現象とまで発展しました。
■ノストラダムスの予言集が執筆された背景
『ノストラダムスの予言集』はどのような背景で執筆されたのでしょう?
たった1人、暗い地下室で、脳裏に描かれた光景をひたすら四行の詩にまとめて完成…。
そんなイメージを持っている方がほとんどかと思います。
○ノストラダムスの予言集は、刊行後は一般に販売された
ノストラダムスの予言集、実は執筆完了後、当時の出版業者により『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』というタイトルで市販されています。
つまり、執筆は販売も目的の1つだったといっても良いようです。
実はノストラダムスは生涯において複数の本を執筆しています。
たとえば、『予言集』の前にはジャムのレシピ本も出版しているんです。(本当ですよ)
■ノストラダムスが生きた時代…日本は戦国時代の真只中
ノストラダムスの生涯は、1503年12月14日~1566年7月2日です。
享年63歳でした。
予言書は1555年に初刊(1巻~4巻53版)、その2年後の1557年に追補(~7巻42番)される形で完成します。
さらに、ノストラダムスの死から2年後の1568年に、8巻~10巻が追加される形で世に出され、「百詩篇」として完成しました。
○「予言集」が執筆された時期と世界の出来事との年代差
ちなみに、この時代の日本は、ポルトガルから鉄砲が伝来(1543年)し、織田信長(1534~1582年)が勢力を伸ばし始めた頃となります。
ちなみに『ノストラダムスの予言集』の初刊が執筆された1557年と、他の歴史との年代の差は以下の通りです。
- ジンギス・カンのモンゴル帝国建国(1206年)は351年前
- アメリカ合衆国の独立(1776年)は219年後
- ナポレオンの皇帝即位(1804年)は247年後
- 第一次世界大戦勃発(1914年)は357年後
- 第二次世界大戦終結(1945年)は388年後
- 新型コロナウイルスの世界蔓延(2020年)は463年後
スポンサーリンク
■生前と死後に分けられて刊行された「ノストラダムスの予言集」
繰り返しとなりますが『ノストラダムスの予言集』は、1555年に初刊(1巻~4巻53版)、その2年後の1557年に追補(~7巻42番)される形で刊行されています。
ここから9年後の1566年、ノストラダムスは他界されました。
○8巻以降は偽作?
そのノストラダムスの死から2年後、さらに追加される形で8巻~10巻が出版されます。
これにより「8巻以降は偽作ではないか?」と疑う人が、出版直後当時から多数存在していました。
これは、ノストラダムスを予言者として信じている人の中にも多く存在します。
ちなみに、日本で有名な「恐怖の大王」は第10巻72番です。
【次のページ】恐怖の大王は新型コロナウイルスのことではない