Googleロゴが変更されました。
クリックすると、気品ある年配の男性の横で手洗いのアップが映るアニメーション動画です。
どうやら「センメルヴェイス・イグナーツ」という人。
3月20日との関連と彼の偉業やGoogleの思いをまとめました。
スポンサーリンク
■3月20日のGoogleロゴがセンメルヴェイス・イグナーツ。そもそも誰?
3月20日のGoogleのロゴはセンメルヴェイス・イグナーツ(Semmelweis Ignác Fülöp)をたたえたロゴに変更されました。
関連記事:アンナ・メイ・ウォンがGoogleのロゴに。なぜ?理由はアレか?
とは言いつつも、そもそも、このセンメルヴェイス・イグナーツとは誰で、何をされた方なのでしょう?
○3月20日は関係ある?
Googleのロゴが変更されるときは、たいていはその日に関連した人物や団体、記念日などが設定されます。
ということは本日3月20日も、センメルヴェイス・イグナーツとなんらかの関連がある日なのでしょうか?
たとえば誕生日とか、何かを発明した日とかです…。
■センメルヴェイス・イグナーツは「院内感染予防の父」と呼ばれた人物
実はセンメルヴェイス・イグナーツという人は、今から170年程前に、手洗いによる感染予防の大切さを、科学的に証明した人物です。
現代でも「院内感染予防の父」と呼ばれている偉大な人物でした。
○「手洗い法」を科学的に証明するもまったく受け入れられず
センメルヴェイスは、ウィーン総合病院第一産院に産科医の1人として従事していました。
その時、「手洗い法」を唱えて分娩時の死亡率を劇的に下げることに成功します。
しかし、当時としては「手洗いで感染予防」という理論はあまりにも唐突すぎました。
また、「手洗いが感染予防になる」という理論は、言い換えれば、「医師がちゃんと手洗いをしていない」ことを証明することにもなり、かなりの反感を呼んだそうです。
スポンサーリンク
■センメルヴェイスの死後に認められた「手洗い法」
センメルヴェイスの「手洗い法」は、感染症予防を大幅に成功させる一方で、彼に対する否定や無視、嘲笑といった仕打ちを大幅に生むことになりました。
これに対し、センメルヴェイスは孤立しますが、それでも徹底的に対抗し続けたのです。
しかし、その後はウィーン総合病院からの追放、さらには精神病院にも入れられることになります。
(実際、精神的にもかなり病んでいたようです。)
最期は、精神病院から脱出を試みますが、その時、複数の衛兵から殴打され、その後死亡。
享年47才。
死因は、そのときの衛兵の殴打による傷が元ともいわれています。
葬式への列席者はわずかな数人だったそうです。
○センメルヴェイス・イグナーツの死亡後に認められた「手洗い法」
しかし、彼の死後、ルイ・パスツールが細菌論を、さらに、ジョセフ・リスターが消毒法を確立。
これにより、センメルヴェイス・イグナーツの「手洗い法」による功績は、広く認められることになったのです。
【次のページ】3月20日の意味とセンメルヴェイスを紹介する番組動画