■登場人物それぞれの妄想が書かれたストーリー展開
この作品で注目する点は、登場人物それぞれが、行方不明事件の真相を「妄想」するという部分。
「推理」では無く「妄想」です。
登場人物それぞれの視点により、事件の真相を勝手に想像した描写が、何度も登場します。
それぞれの立場による根拠のない勝手な妄想…。
事件の「真相」をさまざまな視点から想像しているのです。
どのような妄想が登場するかは、みなさま自身が小説を読んで確認してみてください。
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■一方は架空、一方は現実。真相の解明につながってほしい…
『柔らかな頬』はあくまでも架空の物語、フィクションです。
フィクションの中に登場する数々の妄想…。
現実世界において、まったく手がかりがつかめない類似の出来事である山梨小1女児行方不明…。
親御さんらの心情を察する中ではありましたが、真相解明のヒントにつながるかも…そんな思いで、今回、記事を書いてみました。
■まとめ
今回は、山梨小1女児行方不明とそっくりな小説、桐野夏生の『柔らかな頬』を紹介しました。
いずれにしても、小倉美咲ちゃんの行方不明が一刻も早く解決することを望んでいます。