ギター・エフェクターで定番のひとつであるディレイ。
リバーブ効果を得るには必須のエフェクターといえますが、実は、音に厚みと立体感を与えるショートディレイの設定も魅力的な使い方なんです。
その極意を披露します♪
スポンサーリンク
■ディレイはリバーブ効果を作り上げるギター定番のエフェクター
ギター・エフェクターの定番のひとつ、ディレイ。
そもそもどのような効果が得られるエフェクターなのでしょう?
超乱暴にシロウトチックな言い方でいうと、ディレイとは、エコー(リバーブ)をかけられるエフェクターと考えてとりあえずはOKです。
以下は、デジタル・ディレイでリバーブ音の設定を利用したギター・プレイの映像で
■ディレイの設定はショート・ディレイによるガレージ効果のセッティングがオススメ!
前述の通り、ディレイはリバーブとして使用するのが一般的な使い方です。
その使い方も、ロングディレイや符点8分ディレイなど、いくつかの使い方があります。
ただ、ロックギターにおいて、ディレイにはもう1つの効果的な使い方があるんです。
ずばり、ショート・ディレイです。
○原音の一部として使用するショート・ディレイ
ショート・ディレイとは、その名の通り「短いディレイ」のこと。
タイムを極端に短くし、リピートも1回程度の設定で使用します。
そもそもディレイは、作られた原音に対し、残響効果を与えるエフェクターです。
しかし、今回紹介するショート・ディレイは、どちらかというと、ディストーションやコーラスと同じように、原音の一部として考える使い方といえるかもしれません。
スポンサーリンク
■ショート・ディレイのセッティング方法
ディレイに付いているつまみは、基本的に以下に上げる3つのつまみが主流となります。
(メーカーにより表記や表現が違います)
1つずつのセッティングを見ていきましょう。
○LEBEL (MIX、ECHOなどとも表記)
繰り返される音の大きさ(ボリューム)です。
ショート・ディレイとして使う場合は、原音と同じレベルの音量か、若干小さめ位のレベルがオススメの設定です。
○TIME (DERAY、RATEなどとも表記)
最初のディレイ音が鳴るまでの長さ。
ディレイタイムが長い=繰り返される音のタイミングが遅い、となります。
今回はできるだけ短めに設定します。
音を鳴らしたら瞬時に繰り返される位がちょうどよいです。
○FEEDBACK (REPEAT、INTENSITYなどとも表記)
ディレイ音が繰り返される回数。
フィードバックが多い=繰り返される音の回数が多い
今回は、1回だけ繰り返されるのみの設定でOK。
○今回の設定は、言葉でいうと「ジャッジャッ」という感じ
これで超ショートのディレイの設定が完了しました。
短く「ジャッ」と弾いてみて下さい。
「ジャッジャッ」という感じで瞬時に繰り返されればOK。
「ジャッ ジャッ 」という感じだと、ちょっと長すぎ。
ちなみにロングディレイは「ジャ ジャ ジャ ジャ ジャ…」という感じです。
以下の映像が、ショート・ディレイの「ジャッジャッ」という典型的なセッティングです。
個人的にはもっと短くても良いかと思っていますが、そのあたりは好みで構いません。
■アナログ・ディレイ、デジタル・ディレイ、おすすめはどっち?
さて、ディレイには2種類が存在します。
- アナログ・ディレイ
- デジタル・ディレイ
の2種類です。
アナログ・ディレイは、ディレイ音(繰り返される音)が若干こもった感じの音になります。
ただ、これは決して欠点ではなく、この音には独特の個性があり、実際、アナログ・ディレイをこよなく愛するプレーヤーも数多く存在します。
一方、デジタル・ディレイは、原音を忠実に再現して音を繰り返します。
リバーブ等で使用すると、かなり透明感のあるリバーブを作ることが可能です。
スポンサーリンク
○ショート・ディレイとしての使用はアナログ・ディレイがおすすめ
今回のショート・ディレイとして使用する場合は、断然アナログ・ディレイがおすすめ。
独特の厚みと立体感のあるサウンドを作ることが可能です。
前述の通り、このショート・ディレイのサウンドは、ディストーションやコーラスと同じように、原音の一部として利用します。
つまり、このショートディレイで作った音に、デジタル・ディレイでリバーブ効果を出すという方法も、十分有りなやり方なのです。
余裕があれば試してみてください。
【次のページ】オススメのディレイ3選!